虹色の三日間

昼食は珍しく裕紀と二人で食べることにした。いつも裕紀を合わせた5、6人で教室で食べる。日が当たる暖かい中庭のベンチで、売店で買ったパンを口にほうばる。


「昨日は詳しく聞かなかったけどさ。山本とうまくいったのか?コクったとか?」


何故かブルーなオーラをまとっている。メアドを聞かれたはずだろ?昨日はあんなに気持ち悪いぐらいニヤニヤしてたのに…。


「メアドを聞いてくれたんだよ。でもな、メールしてない。」

裕紀の頭を叩いた。裕紀は泣き出しそうな顔をしている。


「画面見てたら頭の中真っ白になって、メールできなかったんだよ!」

「これだからシャイボーイは!」


裕紀といたら自分を飾る必要がない。こんなくだらないやり取りがすごく楽しい。

裕紀は俺のことを信じきってる。でもな、俺はお前を騙してるんだぞ?それを知ったらどうする?俺から離れるのか?なぁ、裕紀………。


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