虹色の三日間
泣き真似する裕紀の背中をもう一回叩く。それから梓を遊びに誘うように言ってみたら。そうしたら、
「俺もそうするつもりだったんだ。クラス会てきな感じでさぁ、大勢で。放課後にみんなに言うつもりでいるんだ。」
裕紀にしては頑張ってる。真から明るくて、みんなに平等に接しているこいつは人気者だ。しかもイケてるメンズときてる。ったく、神様は不公平だ。
でも、シャイなこいつは梓の背中を見ただけで固まってしまうだろう。固まってるうちに綾香がみんなを誘うだろう。何かと目立ち、美人な綾香の誘いを誰も断らない。変わらない日常に刺激が欲しいバカどもは、素直についていく。