虹色の三日間
「……やっぱり、由香のこと好きって本当だったんだね。」
由香?昨日まで森本さんって呼んでたんじゃなかったっけ?まぁ、どうでもいいや。
「俺わなんで知ってんの?って聞いてるんだよ!やっぱりってことは確かじゃなかったってことか。確信はなかったんだよな?誰かから聞いたのか?誰から聞いた?」
綾香にジリジリと迫る。綾香は下を向いてる。壁を蹴ろうとしたら顔を上げて俺を真っ直ぐ見つめた。そして口を開く。
「……見てたから。宏樹のことずっと見てたから!……ずっと…ずっと…ずっと。」
「はぁ?お前が俺を見てただけで分かるわけ……。」
「分かるよ!」
次は俺が何かを言う前に、綾香にさえぎられた。
「どんだけ片想いしてると思ってんのよ?由香もね、あんたのこと好きなんだよ?あんたを振り向かせたいから男と噂されるような行動とってんだよ?コクってあげなよ?私たちは今までと同じように友達でいてね?私は絶対に誰にも言わないから。信じてよ?じゃあ。」