虹色の三日間

「宏樹さぁ。」

「何?」

地面に落ちた缶を拾いにゴミ箱に向かってあるいた。


「いつも、自分の感情隠そうとしてて気持ち悪い。飾らなくて良いんだから、俺ら友達だろ?ゆっくりで良い。みんなにも隠さないようにしようよ?」


裕紀の方に振り向く。顔が崩れるほど笑っている。裕紀の前だけは素でいたからかな?隠してるときとの違いがわかったのかもしれない。


「裕紀には隠せないよな。そうすることにするよ。」

「森本はどうすんの?」

「は?それも気付いてたの?いつから?」

「出会った初日から。」

「まじか~。…コクるよ、春休み中のいつかに。」


森本に告白しようと思ったのは梓のメールを見てからだ。本当に裕紀は俺の太陽だ。変わらない。世の中に絶望するときが来るのか?裕紀に、俺に。俺はしてたはずだったんだけど。


裕紀に出会えたんだ。世の中捨てたもんじゃないかもしれない。

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