虹色の三日間
「おはよう。」
「梓!おはよ~!」
山本梓は私の友達。引き立て役のね。大好きで大切なの。素直で無垢で、逆らわない。一生離してあげないの。私、大好きで大切な人には束縛しちゃうのよ~。
「あ!宏樹!おはよ~!」
「……はよ」
前田宏樹は私の大好きな人。小学校のときから片想いだった。一目惚れだったのよ。小中は学校が一緒になれなかった。でも、高校は一緒になれた!受験するところを探っただけだけど!本気なんだもの。私の顔に惚れさせてやるんだから。ちなみに私、よくB線って言われてるのよね。
「宏樹!今日一時間目から数学よ?最悪じゃない?」
「はいはい。」
「も~。ちゃんとこっち見て話してよ。」
「俺を好きなのを止めたらね。」
「止めないも~ん。」