虹色の三日間

「あの、さ…。」

気力のない声で、メアドを聞こうとした。彼女も同じタイミングで話を切り出してきた。俺の声は小さくて聞こえない。

「ねぇ!宮城君!アドレス教えて!」

「メアド?」

「そ!メアド!」


鞄から携帯を取り出そうとする山本梓。彼女から聞いてくれるとは思ってもなかった。嬉しさから顔が緩む。

< 9 / 95 >

この作品をシェア

pagetop