it パラレルワールド
魔法世界
ふいの笑顔
「久木くん!!みてみて!!」
「今、忙しい」
私がやっとできるようになった、物を浮かす魔法。
嬉しくて斜め前の席で本を読んでいた久木くんに話しかけるが、無視。
目線はずっと本で、私の顔すら見てくれない。
顔くらいあげてくれれば良いのに…。
「久木くんのヘタレ」
「なっ?!」
ボソッとつぶやくと、驚いたように顔をあげる久木くん。
その表情に満足したので、私は次なるターゲットを探しに行く。
五十君の去っていく後ろ姿を見つめながら、先程ボソッとつぶやかれた言葉を思い出す。
“久木くんのヘタレ”
「…俺ってヘタレなのか」
周りの奴らも俺のことを“ヘタレ”と思っているのだろうか?
ていうか、“ヘタレ”って何だ…?
「今、忙しい」
私がやっとできるようになった、物を浮かす魔法。
嬉しくて斜め前の席で本を読んでいた久木くんに話しかけるが、無視。
目線はずっと本で、私の顔すら見てくれない。
顔くらいあげてくれれば良いのに…。
「久木くんのヘタレ」
「なっ?!」
ボソッとつぶやくと、驚いたように顔をあげる久木くん。
その表情に満足したので、私は次なるターゲットを探しに行く。
五十君の去っていく後ろ姿を見つめながら、先程ボソッとつぶやかれた言葉を思い出す。
“久木くんのヘタレ”
「…俺ってヘタレなのか」
周りの奴らも俺のことを“ヘタレ”と思っているのだろうか?
ていうか、“ヘタレ”って何だ…?