ダイヤの原石
職員室の中が一瞬ざわついた。
「あ、えと・・・」
私は『先生』という存在が嫌いで一度も入ったことのない職員室に初めて入って少し戸惑っていた。
するとうしろでガラガラ、と職員室のドアが開く音がして私は反射的にドアの前から少し避けた。
「あら!高峰さん、どうしたの?」
あまり聞き覚えのない声に私は振り向いた。
はっ!
そこには保健室の先生、長谷川が立っていた。
長谷川は私が愛莉たちにいじめられて保健室に行ったときに話を聞いてくれて切れた口元にガーゼを貼ってくれた唯一信じることのできる先生だった・・・。
私は先生を見るなり涙がまた出てきて抱きついてしまった。
「ちょ、ちょっと大丈夫?とりあえず廊下に出よう?」
長谷川は慌てた様子で言った。
でも私は首を横に振って先生から離れた。
「いいんです。先生、懐中電灯持っていませんか?」
私は長谷川に向かってそう聞いた。
「懐中電灯?何に使うの?」
私は黙りこくってしまった。
「あ、えと・・・」
私は『先生』という存在が嫌いで一度も入ったことのない職員室に初めて入って少し戸惑っていた。
するとうしろでガラガラ、と職員室のドアが開く音がして私は反射的にドアの前から少し避けた。
「あら!高峰さん、どうしたの?」
あまり聞き覚えのない声に私は振り向いた。
はっ!
そこには保健室の先生、長谷川が立っていた。
長谷川は私が愛莉たちにいじめられて保健室に行ったときに話を聞いてくれて切れた口元にガーゼを貼ってくれた唯一信じることのできる先生だった・・・。
私は先生を見るなり涙がまた出てきて抱きついてしまった。
「ちょ、ちょっと大丈夫?とりあえず廊下に出よう?」
長谷川は慌てた様子で言った。
でも私は首を横に振って先生から離れた。
「いいんです。先生、懐中電灯持っていませんか?」
私は長谷川に向かってそう聞いた。
「懐中電灯?何に使うの?」
私は黙りこくってしまった。