ダイヤの原石
「一緒にがんばろーね!」
笑顔で私にそういって愛莉は座り、楽しそうに道穂や佳奈たちと何かを話し始めた。
しばらく山崎は口を開け、えっ?とでもいいたげな顔で私を見ていたが、愛莉のほうを向いて「よく言った!林。」とだけ言って話を続けた。
それ以降山崎とほかの生徒が分担をしている話は聞こえなかった。
ただ、自分と愛莉たちが一緒に個室に入ったら・・・ということだけが頭に浮かび、恐怖が私の心を怯えさせていた。
とにかく何とかして断りたいが愛莉たちが後で何をしてくるかわからない。
愛莉たちの目の届かないところで山崎に言ってみよう。
全員の掃除場所が決まり、山崎が先ほど黒板に書いた掃除場所一覧の隣にそれぞれ決まった人の名前を書き込んでいく。
するとまたコツンと消しゴムがとんできた。
だが、今度は少し柔らかかった。それに、頭に当たったときにカサッと音がした。
それが机の下に落ちた。
チラッと下を見ると。クシャクシャに丸められている数学の宿題プリントだった。
強く握り締められてはいないのか、プリントが少し開いていた。
数学の問題の裏に何か赤いペンで書いてあるのが見えた。
愛莉たちのほうを見ると、愛莉は顔をクッと上にあげ、拾えとでも言っているような動作をした。
プリントを拾い上げ、赤い字が書いてある方を開いてみるとこう書かれていた。
笑顔で私にそういって愛莉は座り、楽しそうに道穂や佳奈たちと何かを話し始めた。
しばらく山崎は口を開け、えっ?とでもいいたげな顔で私を見ていたが、愛莉のほうを向いて「よく言った!林。」とだけ言って話を続けた。
それ以降山崎とほかの生徒が分担をしている話は聞こえなかった。
ただ、自分と愛莉たちが一緒に個室に入ったら・・・ということだけが頭に浮かび、恐怖が私の心を怯えさせていた。
とにかく何とかして断りたいが愛莉たちが後で何をしてくるかわからない。
愛莉たちの目の届かないところで山崎に言ってみよう。
全員の掃除場所が決まり、山崎が先ほど黒板に書いた掃除場所一覧の隣にそれぞれ決まった人の名前を書き込んでいく。
するとまたコツンと消しゴムがとんできた。
だが、今度は少し柔らかかった。それに、頭に当たったときにカサッと音がした。
それが机の下に落ちた。
チラッと下を見ると。クシャクシャに丸められている数学の宿題プリントだった。
強く握り締められてはいないのか、プリントが少し開いていた。
数学の問題の裏に何か赤いペンで書いてあるのが見えた。
愛莉たちのほうを見ると、愛莉は顔をクッと上にあげ、拾えとでも言っているような動作をした。
プリントを拾い上げ、赤い字が書いてある方を開いてみるとこう書かれていた。