ダイヤの原石
鏡で自分の顔を見て何がそんなに嬉しいのかがわからない。
髪はほぼ真上の高さに結んでるはずなのに身長145センチの膝下くらいまである。
母さんの質問には答えずに手早くかばんを手に取り、靴箱で学校用の白い靴を取り出した。
「あーもう、はい、ちゃんとお弁当残さないで食べるのよ。」
「わかってるよ。」
丁寧に包まれたお弁当の入った袋をかばんの中に押し込み、マスクをつけて玄関のドアを開けた。
すると母さんのうしろの方からポテポテと妹の千恵(ちえ)が走ってきて
「いてらっしゃい!お姉ちゃん」と背伸びをしながら言ってきた。
そんな可愛い妹にひかれるようにドアノブから手を離し、
再び玄関に戻って7歳の千恵と同じ目線になるようにしゃがんだ。
「いってきます。」
ポン、と千恵の頭に手を置き、少し笑顔で言った。
千恵は嬉しそうに上目遣いで私を見て笑っていた。
よし!っと小さく気合を入れて立ち上がり、玄関から出た。
髪はほぼ真上の高さに結んでるはずなのに身長145センチの膝下くらいまである。
母さんの質問には答えずに手早くかばんを手に取り、靴箱で学校用の白い靴を取り出した。
「あーもう、はい、ちゃんとお弁当残さないで食べるのよ。」
「わかってるよ。」
丁寧に包まれたお弁当の入った袋をかばんの中に押し込み、マスクをつけて玄関のドアを開けた。
すると母さんのうしろの方からポテポテと妹の千恵(ちえ)が走ってきて
「いてらっしゃい!お姉ちゃん」と背伸びをしながら言ってきた。
そんな可愛い妹にひかれるようにドアノブから手を離し、
再び玄関に戻って7歳の千恵と同じ目線になるようにしゃがんだ。
「いってきます。」
ポン、と千恵の頭に手を置き、少し笑顔で言った。
千恵は嬉しそうに上目遣いで私を見て笑っていた。
よし!っと小さく気合を入れて立ち上がり、玄関から出た。