ダイヤの原石
生徒が自分の席に着く。


ガラッと教室のドアを開けて入ってきたのは山崎だった。


「えー、この2年D組の担任はこの私、山崎だ。


もしかしたら1年のときに担任が私だったという人もいるかもしれないが・・・」


また山崎か。


山崎は話がいつも長いから苦手だ。


ドアの近くの窓越しに黒い影が見える。


椿くんだ!よく見れば椿くんの席だけ空いている。


私の席の1つ隣で前に3個いったところに空席がある。



「そして、今日は転校生がうちのクラスにいる。


入りなさい。」


山崎がドアに向かって言う。


椿くんが教室へ入って教卓のとなりに並んだ。

「○×中学校から転校して来ました、橋村椿です。


よろしくお願いします。」


今頃美樹ちゃんも遙夏くんも自己紹介してるんだろうな。
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