ダイヤの原石
私はおずおずと彼らの近くに座った。



「それにしても座るとまたすごいね~!このなっがい髪!」


美樹ちゃんが触りながら言った。



「でも俺、黒髪好きだよ?」


遙夏くんがそう言った途端、美樹ちゃんが遙夏くんをはっとした顔で見た。



「つまりあたしよりも千尋ちゃんのがタイプって言いたいの・・・?」



「そうとは言ってないだろ~、


美樹はそれで似合ってるからいいんだよ。」


「何よそれで似合ってるって!!」



「言い合いなら外でしてくれよな?


おまえら家に何しにきたんだよ」


いつの間にか椿くんがオレンジジュースを4本持ってきて部屋に戻ってきていた。


「で、どう変わりたいんだ?」



椿くんが丁寧にみんなに配りながら言った。

「うーんと可愛くなりたいらしいの!」


え・・・。


「じゃ、取りあえずマスク取って前髪切ろうか!」


椿くんがニヤニヤしながら言った。


「椿、えろい目になってんぞ。」


「どこがだよ!」


椿くんが遙夏くんの頭をたたいた。
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