ダイヤの原石
なぜなら書道部の顧問はあの先生。
例えいじめなんかがあったとしても話を聞いて、先生の方で何とかするとかいいながら何もしてくれないような、何にしても人事にしか見えていないようなどこか気の抜けた教師、丸澤先生だからだ。
その先生に何の関係があるかっていうと、部活に来なくても全然怒らないからだ。
書道部は部活にいかなくてもいいという印象で人気がある。
だから、今入部している1、2年生も、昨日卒業した3年生も大半はそのこと目当てで入部している人が多かったのだ。
つまり、3年生も2年生も1年も何らかの理由で部室に毎日顔を出そうとせず、交流が全然なかったからだ。
だから毎日私一人・・・いや、もう一人毎日来ている人がいた。
それは唯一しっかり者の元部長、佐伯美華(さえき みか)だ。
彼女は名前の通り、美しい華のような人だった。
第一印象は美しいとしか言えないほどの美しさだった。
思えば部室で2人っきりという中で会話はほんとにごくまれにしか交わさなかった。
そんな先輩に私はひそかに憧れを抱いていた。
ある日彼女は私に言ってくれた。
例えいじめなんかがあったとしても話を聞いて、先生の方で何とかするとかいいながら何もしてくれないような、何にしても人事にしか見えていないようなどこか気の抜けた教師、丸澤先生だからだ。
その先生に何の関係があるかっていうと、部活に来なくても全然怒らないからだ。
書道部は部活にいかなくてもいいという印象で人気がある。
だから、今入部している1、2年生も、昨日卒業した3年生も大半はそのこと目当てで入部している人が多かったのだ。
つまり、3年生も2年生も1年も何らかの理由で部室に毎日顔を出そうとせず、交流が全然なかったからだ。
だから毎日私一人・・・いや、もう一人毎日来ている人がいた。
それは唯一しっかり者の元部長、佐伯美華(さえき みか)だ。
彼女は名前の通り、美しい華のような人だった。
第一印象は美しいとしか言えないほどの美しさだった。
思えば部室で2人っきりという中で会話はほんとにごくまれにしか交わさなかった。
そんな先輩に私はひそかに憧れを抱いていた。
ある日彼女は私に言ってくれた。