ダイヤの原石

「椿！あれはいくらなんでも言いすぎでしょ？！」


「そうだ！」


遙夏が美樹の意見に同意した。



「知るか！俺はあいつのああいうところを見てるとムカつくんだよ！」


「だからって･･･「あいつ自身も変わりたくないと言っていた。」


美樹はその言葉を上乗せされ、何も言えなくなった。



何しろ、彼女は変わりたいと一言も言っていないのに自分が勝手に変わりたがっていると言ったんだ。


「変わりたくねぇのなら一生あのまま変わらなければいい。


ただそれだけのことだ。


俺たちがどうこう言うことじゃねぇ。


俺はあんなやつに同情するほど優しくないんでな。」



それから部屋の中は沈黙が続いた。