ダイヤの原石
遥夏くんは隣のブランコに座りながら言った。
私と遥夏くんは小さく笑った。
それから少しの沈黙が続いた。
「椿さー・・・たまに行き過ぎなときあるからさ・・・」
「んーん、椿くんは正しいことを言っただけよ。
私があの時に火が点いただけなの」
遥夏くんは黙った。
「私ね、愛莉たちはもちろんだけど、誰かがいじめられているのに見てみぬふりをする人たちがとっても憎いの」
愛莉たちのことはきっと美樹ちゃんから聞いているだろう。
「いじめらたことのない人にはこの痛みがわからない。
でも憎んでるのは見てみぬふりをする人たちだけじゃないの」
「・・・というと?」
「私自身が憎い。
私自身の全てが憎い。
こんな不細工な顔に生まれてきた自分が・・・
こんな弱い性格に生まれてきた自分が・・・
憎くて憎くて・・・」
私と遥夏くんは小さく笑った。
それから少しの沈黙が続いた。
「椿さー・・・たまに行き過ぎなときあるからさ・・・」
「んーん、椿くんは正しいことを言っただけよ。
私があの時に火が点いただけなの」
遥夏くんは黙った。
「私ね、愛莉たちはもちろんだけど、誰かがいじめられているのに見てみぬふりをする人たちがとっても憎いの」
愛莉たちのことはきっと美樹ちゃんから聞いているだろう。
「いじめらたことのない人にはこの痛みがわからない。
でも憎んでるのは見てみぬふりをする人たちだけじゃないの」
「・・・というと?」
「私自身が憎い。
私自身の全てが憎い。
こんな不細工な顔に生まれてきた自分が・・・
こんな弱い性格に生まれてきた自分が・・・
憎くて憎くて・・・」