ダイヤの原石
感情が勢いを増していって、ぐいっと椿の手を押したときだった。
椿の手から髪切りバサミが吹っ飛んだ。
ハサミはそのまま飛んでいって、遥夏の目の前を刃先から落ちていき、
遥夏の足から数センチも離れていないたたみに刺さった。
部屋の中は一瞬、緊迫した空気になっていた。
「ぁ・・・っぶねーだろ!おい!いきなり押すなよ!」
遥夏は部屋の隅で体操座りをして「死ぬかと思った・・・死ぬかと思った・・・」と呟いている。
「・・・・怖かったぁ」
美樹が胸を撫で下ろす。
「・・・・・・・・・・怖かったぁ~」
「いや、だからおまえがっ!」
「私のせい・・・・・・・・!・・・ですけど・・・、
こうなったのはもともと椿のせいです!」
「んだと~?!おまえが髪型を切りたいっていうから切ってやろうと思ったんだろが!」
「で・・・でももっとなんかこう・・・やり方ってのがあるじゃないですか!」
「そんなこと言うぐらいならおまえが自分で切れ!」
「ええ!やってみせますとも!」
椿の手から髪切りバサミが吹っ飛んだ。
ハサミはそのまま飛んでいって、遥夏の目の前を刃先から落ちていき、
遥夏の足から数センチも離れていないたたみに刺さった。
部屋の中は一瞬、緊迫した空気になっていた。
「ぁ・・・っぶねーだろ!おい!いきなり押すなよ!」
遥夏は部屋の隅で体操座りをして「死ぬかと思った・・・死ぬかと思った・・・」と呟いている。
「・・・・怖かったぁ」
美樹が胸を撫で下ろす。
「・・・・・・・・・・怖かったぁ~」
「いや、だからおまえがっ!」
「私のせい・・・・・・・・!・・・ですけど・・・、
こうなったのはもともと椿のせいです!」
「んだと~?!おまえが髪型を切りたいっていうから切ってやろうと思ったんだろが!」
「で・・・でももっとなんかこう・・・やり方ってのがあるじゃないですか!」
「そんなこと言うぐらいならおまえが自分で切れ!」
「ええ!やってみせますとも!」