ダイヤの原石
そして今日も遥夏と美樹ちゃんと一緒に帰り道を歩いた。


こうして歩くと、今まで人に見られるのが嫌だった気持ちが吹っ飛ぶようだった。


街行く人たちがこっちをチラチラと振り向いていく。


それはきっと綺麗な美樹ちゃんの影響であると思う。



私もいつかこんな輝くような人になれるかな･･･


遥夏と途中で別れて、美樹ちゃんと二人で歩き出そうとすると突然私の目の前に美樹ちゃんがぴょんっと飛び出してきた。


「わわっ！」


びっくりしたぁ････



「ね、椿のこと好きになったでしょ･･･？」


突然変な話題を振って来た･･･。



「え･･････」


「あーやっぱ好きになってんだ？」



「そ、そんなことな「まぁね～、あいつはキザな男だもんなー」


美樹ちゃんはどこか上を見ながら顎に手を当て、考え込んでいるようだった。


「どうしたら振り向いてもらえるかが問題だよね～･･･」


「だから･･･」


「そうだ！」


顎に手を当てたまま突然こちらを振り向いてきた。
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