ダイヤの原石
「ギャップ・・・かぁ・・・」


「そう!


暗かった千尋ちゃんがふわふわした可愛い服を着ているところを椿が見たらイチコロよ!」



「そう・・・かな・・・」


よくわからないけど、心の片隅で私はきっと椿のことが好きなんだ、と思い込んでいた。


「さっそく明日ショッピングに行くよ!」


「うん」



美樹ちゃんはショッピングできることにはしゃいでいる。


私も心底楽しみだった。



今までしたことのないファッションショッピングを生まれて初めてする。



表に出すのが難しいだけで私は本当にワクワクしていた。



どんなことをするのだろう。



どんな自分がでてくるのだろう。



どんな風に変われるのだろう。



美樹ちゃんの言うペットボトルのキャップのような存在に早く辿り着いてみたいな。
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