光恋
頭の後ろには彼の手が回っており
逃げられない。
「ん?!辞めて、んっ?!?!」
アタシが言葉を発した時に開いた唇の隙間から
龍君が舌を入れてきた。
「ん!ん、ふぁ・・・んっ。」
自分のものとは思えないような声が漏れる。
龍君はあたしの舌を探し出し、絡める。
どちらのものか分からない唾液が零れ落ちる。
龍君はベッドに横になったまま、
ベッドにもたれかかっているアタシの頭を抑え
キスを続ける。
「ふぅん、やめ、てっ!!」
渾身の力で龍君を押し飛ばす。
龍君は、ごろんと、ベッドの上で転がると
そのまま寝息を立て始めた。