アイツは私の初彼氏
・プレゼント交換
「どんなのにするんだ?」
「うーん。シンプルでデカくないヤツ」
「ぷっ。姉ちゃん達と真逆だ」
「あの2人は付けすぎなんだよ」
私は姉達のストラップ群を思い出して笑う。
デカいクマやウサギの人形とか、キラキラしたヤツとか付いてたよな。
適当なヤツを手に取って見る。
すると、隣にショーケースに入った綺麗なストラップが見えた。
「これ、いいな」
「克幸もそう思うか?」
それは、シルバーのチェーンの下に綺麗なガラス玉が付いた物だった。
「何色がいいと思う?」
克幸が携帯を取り出しながら聞いてくる。
「そうだな、この青のガラス玉とかいいんじゃないか?あっ、でも克幸の好きな色は緑だっけ」
「いや、さおの選んでくれたのにする」
そう言ってニッコリ笑う克幸に、不覚にもドキッとしてしまう。