アイツは私の初彼氏
そんな訳で今は家。
そういえば、克幸が何か言ってた気もするけど何だったかな……?
ゲームに没頭していると、ふいにメールが入った。
旭からのメールだ。
『件名:会えた?
内容:伊波くんに、さおが何か言いたい事があって悩んでるから聞いてあげて言ったんだけど。
どうだった?』
誤解が解けて機嫌の良い私は、即座にメールの返信をした。
『件名:ありがとな!
内容:おかげで話してスッキリした!』
それだけ送ると、またゲームを再開する。
だから、次に旭からメールが入っている事に気が付いたのは寝る前だった。
「あ、メール……。ダメだ、眠い。明日見よ」
そのままぐっすり眠った私は、次の日旭から怒られる事になるのにも気付かなかった。
『未読メール
件名:コラ!
内容:それだけじゃさっぱり分かんないでしょ!
もっと詳しく聞かせてよね!』