また…会えるよね?
嫌心 *真司*



ガシャン!!!!!


仕事中だった。後輩につかせた席から大きな音がした。
また、トラブったのか?

「な…ん…ですか…?それ…。」

仕事場がざわつく。。。
聞き覚えのある声だな。。。


視線をざわつく方へむけた


あれは。。。峰岸!?どうしてここに!?


「どうして峰岸がこんな所にいるんだ?」

まさか…こいつ、俺に付いてきたのか?
ふざけんなよ…。こんな危ない所に…女一人で来るなんて。。。


「何を考えているんだ!」

俺は峰岸を無理やり引っ張って外へ出すと、
峰岸の顔を見た。

・・・っこいつ。。。なんつぅ顔してんだよ…。
なんで、そんな顔するんだよ…。

峰岸を見てると、本当の事、話しそうになっちまう…。


俺は背中を向けた。

「先輩!」

・・・あの時と同じ。なんで、この子は、
俺のためにこんなに必死になれるんだろう…。

「先輩が何も言わずに居なくなったのは、私達に迷惑をかけないためですか!?お友達の借金の保証人になってしまって、それを払うために何も言わずに高校休学して、借金返してるんですよね!?」

< 20 / 31 >

この作品をシェア

pagetop