恋する天然兎




だってさ、絶対に言う事はわかってるのにさ。




「えっ、何が?」




……ほらね。



いっつもこーなんだから、由莉って。




「まっ、本人が大丈夫だって言ってるんだから…


今日のところはスルーね、スルー。」





ぽんぽんとふーまの肩を叩いた。



由莉は相変わらずにこにこ笑っている。




でもふーまは




「あれっ…いじめの始まりだろ…。」




そう呟いたんだ。



うん、でもね




「気にするな!


由莉は自分がいじめられてた何て思ってないから、ねっ。」





「おっ?うん!」




大丈夫、そんなに心配しなくても質問の意味もわかってないから。



…きっと心配性なんだね。



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