恋する天然兎



あたしさぁ、この2人見てるとね、



助けてあげないとって思ったりハラハラしたり…



鈍すぎて言ってあげたくなったり、そんな気持ちになるんだ。




「ほら、もう行くよーー!」




多分ね、慎也もそうだと思う。




「あーっ、宿題やってない!!」




「やべっ、俺も!!」




廊下を駆け抜ける2人を見て、慎也と顔を合わせ笑いあった。





「ねー慎也…」




「ん?どうした?」






「手……繋ごっか。」




そして、ぎゅっと手を繋ぎ




由莉やふーまを追いかけた。





―若葉sideend―






< 37 / 65 >

この作品をシェア

pagetop