恋する天然兎
え?若葉ちゃん、何言っちゃってるの!?
何で……彼女になる前提なの……。
「何年生?」
「中3です」
話進んでる……ってえ?
「有紗ちゃん中3なの?」
「はい!何かありましたか?」
あったあった!!
私の弟と同い年だあ!
「何中?」
「五咲中です」
弟と一緒!!!
私が1人で感激してると
「有紗ー、早くしろよ」
「あっ、うん!
彼氏が呼んでるので失礼します」
有紗ちゃんはぺこりとお辞儀をし、いっくん~と言って走って行った。
…いっくん?
私は謎にその言葉に違和感を感じながら若葉ちゃんと歩き始めた。