恋する天然兎
「何でカレーなんだよお」
「しょーがないわ、イチゴオレ飲まずに早くにんじん切って」
「ラジャー!」
手作りカレーのために、とんとんとん…とにんじんを切っていく。
早く有紗ちゃんに会いたいなー。
でも、今はお腹空いてるからこっち優先!!
…すると、ふーまくんがちょんちょんと私の服の裾を引っ張った。
「なーに?」
「気になるんだろ?いっくん見せてやる!」
キラキラスマイルで携帯を開き、その場を離れていくふーまくんに着いていった。
「ん。あったあった、これいっくん。」
これこれと画面を私の方に向け、ふーまくんと一緒に写っているもう1人の男の子を指した。
……私はその瞬間、飲んでいたイチゴオレを吹き出しそうになった。