滅 ―不良と不良の恋愛論―




「とにかく、僕は男子校、行くからね。」


「………もう俺知らね。だが一応変装くらいしろよ。」



珀がそう言うと、藍はスッとあるものを取り出した。



「うん、コレで変装する!」


「眼鏡…?」



そう、
藍が取り出したのは
蒼いフレームの眼鏡。




「僕、眼鏡かけると印象変わるんだ。」


「いや、だからってコレは……。」


「性格も変えるから、…ね?」


「………。」




上目遣いの藍。

これは狙ってやっているんじゃなく、無意識だ。


……厄介なこと極まりない。





< 10 / 38 >

この作品をシェア

pagetop