滅 ―不良と不良の恋愛論―




「お客様。…少々静かにしていただけると嬉しいのですが……?」
(※静かにしろよウルセー奴らだな。)



爽やかな笑みで真っ黒い本音を隠した店員さんが二人にそう言った。



その本音に気付いた二人


「あ、…スミマセンっした。」


「マジ…スミマセン。」



少し顔を青ざめさせ、あやまった。

よほど怖かったのだろう。




そして、その他の客は


「あの男の子……イイ。」

「ツンデレ最高っ。」

「いややっぱり女王様キャラだろ。」

「無口キャラも萌える…っ。」







「……なんか、ウケたっぽいね。」


「良かったな、藍。」




どうやら先程のは
(萌え的な意味で)大人気だったらしい。





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