滅 ―不良と不良の恋愛論―




「僕との関係を聞かれたら、“幼なじみ”って答えてよ?」


「りょーかい。」



そうして、ようやく門を通った二人は、職員室を目指す。


そこまで広い学校ではないため、迷わずに着くことが出来た。




―――トントンッ


「失礼しまー……す…?」


「おい、藍。どうした……って。なんだコレ。」



職員室のドアを開けると、
そこには誰もいなかった。



「いや、何でやねん。」


「何故に関西弁!?」



思わず関西弁でツッコミを入れてしまった藍に、ツッコミを入れる珀。


< 22 / 38 >

この作品をシェア

pagetop