滅 ―不良と不良の恋愛論―




「いや、だって職員室なのに誰もいないんだよ?おかしくない?僕だってビックリだよ。」


「まぁ確かにな…。」



藍と珀が職員室前で話していると、



「邪魔。そこ退け。」


低い、でも耳に心地よい声がした。

後ろを見てみると


濡れたような黒髪。
鋭い目が特徴的な……



「〈轟-ゴウ-〉総長……。」

「あっ、バッカ…藍。」




〈轟-ゴウ-〉の総長が、そこにいた。




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