相合傘
そう言っていたおばあちゃんに、受付の人が、白い紙切れを渡してきた。
おばあちゃんは、涙を流して、受付の人にお礼を言った。
その直後だ。
おばあちゃんは、心臓のあたりを抑えて、苦しみだしたかと思うと、息をしなくなった。

『おばあちゃん・・・・?どうしたの・・・?え・・・・?おばあちゃ・・・・・死んでる・・・・・?』

三月は、もう生きていないおばあちゃんにそっと呟いた。
『向こうで、家族の人と会ってね・・絶対だからね・・・』
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