相合傘
だが、家に着く前に三月は倒れてしまった。
救急車のサイレンが聞こえてきたが、恐らく、三月の耳には届いていないだろう。


病院に着くと、三月は、点滴と、血管注射と採血と、心電図と、エコーを受けて帰ってきた。
帰って、スカイプを起動させると、健人は既にINしていた。

『遅かったね。おかえり。』


三月は全てを話した。だが、健人は信じてくれないようだった。

『なんでだよっ!!!!』
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