CHANCE 2 (後編) =Turbulence=
「信じ無いなら信じ無いで良いよ!
勝手にやってろ!
俺に八つ当たりして、人を恨んで生活すれば良いさ!
そんな人間に、良い歌なんか歌える訳ないから、お前らCALMもいずれ消えて行くだけだ。
俺は、アボジ(親父)から聞いたことや、俺自身が調べた事を、全部お前に話したつもりだ。
後は、お前が自分で考えな!」
『…………………』
「じゃあ帰るから。」
『ちょっと待ってくれ!』
「まだ何か用か!?」
『一度、両親と話してみる…………。』
「それが良い!
俺の話した事が間違っていたら言ってくれ!
俺は、お前と喧嘩をするつもりは無いから!
お前は、新星MUSICが売り出しているミュージシャンだ。
いずれは俺が後を継ぐ会社のな!
出来れば、俺達で、いろんな凄い事も遣ってみたいしさ!
だから、取り敢えず、両親と腹わって話してみろ。
じゃあな!
アッ、それからお袋さんの遣っていた歌謡教室な、俺のアボジ(親父)が買い取ったぜ!」
『なっ……何で!?
せっかく成功したオモニ(お袋)の教室を!』
「多分だけど、ハンヨナ(DJ-Cのお袋さん)再度新星MUSICからデビューするつもりだよ!
今回はアボジ(親父)も120%の力でハンヨナをバックアップして、お前のお袋さんにあの時の借りを返すんだと思う。」
『オモニ(お袋)が日本デビューのリベンジをするだと!?
もう19年も歌手活動して無いんだぜ!?』
「お前知らないのか!?
お前のお袋さんはさ、あの時から今までずーっと歌い続けてたんだぞ!
新星MUSICのスタジオを借りて練習もしていたし、作詞や作曲も勉強していたんだよ。」
『マジで!?』
「あぁ、マジだとも!
俺のアボジ(親父)が、何時でも好きなときにスタジオを使って良いからって、ボイストレーニングもしていたし、うちの歌手のバックコーラスも、率先して参加していたんだよ。
全て、再デビューする為の充電期間だったんだよ。
俺も先週聞いて驚いたけどね!」