CHANCE 2 (後編) =Turbulence=
翌日の朝、KAYAのメンバーは40分遅れて遣ってきた。
前日の晩に、ゲームをやり過ぎて睡眠不足だとブツブツ言っている。
ハングル語の解らないメンバーは気付かないが、DJ-CとKYU、桧山マネージャーと安田マネージャーは明らかにムカついている表情だ!
封印の指輪を外してみてみると、彼女達のバッグの中には携帯型のゲーム機が入っていた!
ライブ会場に持ってくるとは、なかなか良い度胸してるよ!
俺は、力を解放して彼女達のゲーム機の中をイメージして使えないように配線を切っていった。
これはお仕置きだ!
ついでに、メモリーも力を使ってバックアップを消去しておいた。
さて皆の手前、お説教しておくか!
俺はハングル語で、
「KAYAの皆、遅れてきてスミマセンの一言も言えないんですか!?
昨晩ゲームのし過ぎで寝坊したって、何かの冗談の積もりですか!?」
『だって、ヨルヒが
ゲームで対戦しようってしつこいんだもん!』
「人のせいにしないで下さい。
4人全員の責任です!」
『ジョンヨン、何人のせいにしてるのよ?
あんただって楽しんで遣ってたじゃない!』
「いい加減にして下さい!
皆に迷惑をかけたんだから、全員で誤って下さい!」
『私はゲームしてないから関係ないもん!』
「ユニさん、あんたリーダーとしての自覚も無いんですか!?
メンバーをしっかりまとめる事も出来ないんだったら、リーダーを降りて貰います!
スジョンさん、今からあなたがリーダーをして下さい。
ステージでもセンターで歌って良いですよ!」
『本当ですか!
ありがとうございます。
頑張ります!』
『スジョン、何様の積もり!?
リーダーもセンターマイクも私のものよ!
チャンスさんも、何の権限があって私達の事に首を突っ込んで来るんですか?』
「権限ならある!
俺は、この会社の常務だ!
会長をしている俺のアボジ(親父)から、今回の日本でのデビューには、全ての采配権を貰っているんだよ!
最終的には、君達への契約の破棄、そして解雇する権利もね!」
『そんな、ひど過ぎる!』