CHANCE 2 (後編) =Turbulence=
2. Relief
XYZも、同時にアンサーソングを発売で、(チンチャ テーバック)のアンサーソング
タイトルは、
(チンシラン サラン)
日本語の邦題は、
(真実の愛)
である。
今回は、美racle/LadyもXYZもラップ系の曲で、KYUはさほど苦労する事無く録音したが、美racle/Ladyの方はかなり大変で、ボーカルの李昌美(イ・チャンミ)が、日本語でのラップに苦戦して、4曲を録音するのに3日間も掛かってしまった。
今日は、朝からCD発売の告知と言う訳で、美racle/LadyとXYZが一緒にテレビに出まくっていた。
各局を回って告知が終われば、次は握手会やサイン会で追われ、食事する間も無く夜まで頑張った。
全員で、新宿に在る新星MUSIC日本支社に戻って来たのは、深夜ラジオの生放送での仕事を終えた夜中の2時過ぎであった。
空腹感と睡魔に襲われながら、疲れきった身体にムチを打って2階の小会議室に辿り着いたら、そこには飲み物やら食べ物が山の様に並んでいた。
一番に飛びついたのは、ケントとジョージの二人!
あれだけ、
『もう一歩たりとも動けない~!』
と言ってた二人は、脱兎の如く勢い良くテーブルに走っていった。
「そんなに頬張ったら、喉に詰まるぜ!」
って言うと、
『大丈夫なのら~!』
とコーラ片手に上機嫌である。
その二人を見ていた美racle/Lady達も、ジンジャエールやコーン茶のペットボトルを手に取り、一気飲みをし始めている。
フライドチキンや各種ピザ、寿司にローストビーフと、次々に食べていき、1時間後には殆ど食べ尽くしていた。
新星グループの中に在るケータリング会社「NSフーズ」、この会社の料理はお弁当からファストフーズにいたるまで、兎に角美味い!
なんと言っても、ここの会社のシェフは、見習い以外は全員一流レストランで修行してきた達人たちなのだ。
不味い訳が無い!
『このチキン、8種類のハーブがつかわれているし、こっちのビーフ、最高級のA5ランクだぜ!』
と、料理に詳しいケントも驚いている。
「さて、そろそろ今日はお開きにしますか!
明朝7時からなので、遅れないように。」