CHANCE 2 (後編) =Turbulence=
『そうだろう!
その上、スタッフは少数精鋭で遣っているから、スタジオから遠く離れた所で食事休憩する訳にはいかないんだよなあ!
だから、美味い安い早いの上に、メニューが豊富だとうちらにも有り難いんだよなぁ。
後、バンドの練習するのって、殆どが学生でしょ?
だから、ワンコインのゆしま食堂みたいな店って出来ないかなぁ!?』
「千葉店長、むちゃくちゃな……
Spot Lightって創作韓国料理の店なんですよねぇ。
なかなかワンコインって言うのは難しいんですよ。
でも、できる限り頑張ってみますので、期待して待っていて下さい。」
『助かるよ!』
「ソナ、何かゴメンな。
久しぶりのデートが、結局仕事みたいになぅちゃって。
次の休みには、絶対2人っきりで遊ぼうな!」
『どっちみち、人目を避けないといけないから、大勢の方が安心だよ。
それに、私も考えている事があってね、実はこの間チャンスオッパのお父さんから話が合ったんだけど、新星MUSICでデータ管理のバイト遣ってみないか?って言われたの!』
「あそこの作業はキツいんだぜ!
朝から晩までひたすらパソコンと向き合って、入力していったり、スケジュールの更新とかは毎週あるし、その部屋は飲み物や食べ物の持ち込み禁止だから、喉が渇いてもいちいち隣の部屋に行かなきゃ駄目なんだぜ!」
『知ってる。
おじ様から聞いた。』
「だから、もし仮に新星MUSICでバイトをするにしても、データ管理だけはやめといた方が良いの!」
『じゃあ、どこの部署なら良いの?』
「そうだなぁ…
遣るなら衣装部とか、電話オペレーターなら良いんじゃないの?」
『新星MUSICって電話オペレーター部門って合ったの!?』
「あぁ、何年か前に設置したんだ。
いろんな店舗とか、音楽教室って遣っているから、兎に角問い合わせが凄いんだよ!
いちいち現場に電話が入った件をこっちにスタッフが問い合わせていたんだが、二度手間なんで一括で問い合わせをうけて、後に連絡事項があれば、各店舗等へこちらから連絡を入れるって仕組みに変えたんだ。
そうしたら、行き違いもなくなるし、苦情なんかもダイレクトでこちらに入ってくるから、問題点が明らかになるし、スピーディーな対応もできるだろ!?」
『なる程!
さすが大企業だね!
誰の発案なの?』
「それが、なんと高校時代にバイトで入ってた桧山マネージャーなんだよ。」