CHANCE 2 (後編) =Turbulence=
ワイキキの海の彼方、水平線に沈んでいく夕日を眺めながら、楽しい晩餐も終わり、時刻は現在夜の7時半過ぎ。
外が夕闇に包まれ始めた頃、屋外レストランのナイト営業用の照明も徐々に明るさを増していき、交差しあう光とプールの回りにあるかがり火が水面で乱反射して、幻想的な雰囲気を演出していた。
プールとクラブハウスの間に設けられている特設ステージでは、ポリネシアンダンスショーの準備をしていた。
俺達は、それを横目で眺めながら、それぞれのコテージに戻っていった。
「ソナ、明日はどうする?」
『泳ごうよ!
せっかくハワイにきたんだから、ワイキキビーチでおもいっきり楽しまなきゃ!』
「そうだね!
シュノーケリングもやりたいし。」
『オッパ、今日は一緒にお風呂入ろ!』
「ソナと一緒にお風呂なんて、半年ぶりだなぁ…」
『ここのお風呂って、めちゃめちゃ大っきいんだよ!
ジャグジー機能が付いているから、ノンビリ浸かって体ほぐしましょ!』
「そうだね!
飛行機に7時間半も乗っていたから、肩凝ったし、さぁ入ろう!」
『見て見て!
このボタン押したら、スイングライトが着いたよ。』
「こっちの間接照明の方が良い感じじゃない?」
『そうだね。
お風呂の照明も、こんな感じだとちょっぴり長湯したくなるね?』
「このアロマキャンドルも、良い匂いだし。」
『この香りって何だっけ?』
「イランイランって言う花の香りだよ。」
『何だか眠たくなってきちゃった。』
「じゃあそろそろベッドに行こうか?」
『だね!
あぁ、気持ち良かった。
長くお湯に浸かってたから、ふやけちゃったよ。』
「ソナ、オッパイもふやけちゃってるよ。」
『オッパのエッチ!
これは、ふやけたんじゃなくて大きくなったの!
今はEの65有るんだから。』