CHANCE 2 (後編) =Turbulence=
『ハ~イ、ミスターコウ!盛り上がってる?』
「ヤァ、ベッキー!
ビリーやモーリス達と凄く盛り上がっていたね!」
『違うわよ!
あいつら、30過ぎて未だに酒飲んだらエロい話しばかりしてるから呆れていたのよ!
ガキだよあいつらは!』
「ベッキーは相変わらずキツいねぇ!」
『そっちのイケメンさんは?』
「あぁ、紹介するよ。
Silver Wolfのギタリストでミスターノムラ。
野村さん、彼女は、スパイラル ガールズのギタリストのベッキーことミス レベッカ。」
『初めまして、私はノムラです。』
「野村さん、何か英語がぎこちないですね!
以前、3年間アメリカで活動していたんじゃ?」
『分かってるけど、あのスパイラルガールズだぜ!
緊張しないほうがオカシイだろ!
チャンス君は、ミス レベッカと知り合いなのかい?』
「えぇ。だから彼女が日本に遊びに来てるときには、良く俺達のライブとかに友情出演してくれてました。」
『凄いなぁ! 今をときめくスパイラルガールズのベッキーと知り合いとは。』
「何言ってるんですか!
野村さんと言えば、飛ぶ鳥を落とす勢いのSilver Wolfのギタリストじゃないですか!」
『ミスターコウ、こっちの大人しい彼は?』
「彼は、堺皇成(さかいこうせい)って言って、ハードロックバンド【ブロークンヘッド】のギタリストなんだよ。
って言うか、ミスターSeiji知っているでしょ?
彼のワイフの弟君だよ。」
『エッ、レイ子のヤングブラザー?』
『僕の姉と知り合いなんですか?』
「オフコース!
レイ子は、マイ ベスト フレンドなんだから。
それにしても男前さんね!
マイ ダーリンよりもカッコいいかも?」
『ベッキー、浮気したらミスター トーマスに言い付けるからね!』
「するわけ無いじゃない!
見てるだけで、目の保養になると思っただけよ。
こんな若い子となんて無理無理!」
若くなけりゃ大丈夫なのかベッキー?
あまりヒヤヒヤする発言はしないでくれよ。
結局、16人全員で飲んで食べて騒いで、気が付いたら夕食もそこで食べて、7時間近くその店でたむろしていた。