CHANCE 2 (後編) =Turbulence=





俺はアボジ(親父)に、ソナとの事を発表しても大丈夫か相談してみた。



相変わらずアボジ(親父)は、



『良いんじゃねぇ!?

ソナちゃんがそれで良いって思うんなら。

お前は、アイドルとか言うんじゃねぇし、人気が落ちても、時間に余裕が出来て新星グループで働きやすくなるだけで、デメリットっていったってさほどないじゃないか!

問題なのは、ソナちゃんがタブロイドや雑誌の記者に追いかけ回されたり、顔をさして何処に行っても注目されてしまうって事だから。

だから、しっかり二人で話し合って、一応向こうの両親にも話を通してから発表しろよ。

それが大人の対応だからな!』



「そうですね。

それでは、失礼します。」



『アッ、ちょっと待った!』



「急にどうしたんですか?」



『言い忘れてたけど、急きょ明後日KYUがそっちに行くから。』



「日本でも活動再開すんの!?」



『あぁ、そうだ。

事件の後、新体制で活動再開した韓国SEMプロダクションが、日本に新たな2人組の新ユニットをデビューさせるから、こっちもその時KYU達の新ユニットをぶつける!』



「ぶつける!って一体誰とユニット組ませるんですか!?」



『朴在虎(パク・ジェホ)、かれの従兄だよ。

あいつ、ビジュアルは良いし、意外と歌えるんだよ。

品行に問題が有ったけど、今じゃ真面目に頑張っているから、もう一度日本でやり直させて遣ろうと思ってな!

KYUとは元々仲が良かったから、問題ないし、こっちで暫く一緒に活動させてたけど、お互いの相乗効果でジェホも一気に成長してさ、高音のKYUと低音のジェホの声の相性も良いんだよ。』



「本当ですか!?」



『あぁ、聴いたらお前も驚くぞ!

ジェホの芸名は、PJな!

そのまんまじゃん!ってツッコミは要らないからな!

それと、ユニット名は、ORJANGと書いて‥‥‥』「まさかのオルチャン!?」



『正解!

良い名前だろう?

なんと言っても、韓国語でオルチャンって言ったらイケメンって意味だろ!

二人ともかなりのイケメンだからな!

それをあえてアルファベット表記にして、ORJANG!

これでヒット間違いなし。』



またまたアボジ(親父)のおふざけが始まったと、この時は思ったが、先見の明があるアボジの凄さを久々に垣間見る事になるとは、この時は微塵も思わなかった。



ついに始動 ORJANG


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