CHANCE 2 (後編) =Turbulence=





俺とソナのこれからについては、じっくり考える事にした。



2日後、成田空港にPJこと朴在虎(パク・ジェホ)と、KYUこと朴需(パク・ユー)の2人を出迎えに!



この2人の父親同士が兄弟で、だからPJ(ピージェイ)とKYU(キュー)も小さいときから兄弟の様にいつも一緒に遊んでいたのだ。



PJの方が2才年上で、高校時代から新星MUSIC本社で、モデルやタレント業を遣っていた。



19才の時には、日本でハングル語講座の10分1コーナーを毎週担当して、日本でも少しは知られた存在である。



ソウル大学に留学していた日本人の彼女のお陰で日本語が堪能で、他にもハングル語の他に英語と中国語がペラペラである。


KYUよりも社交的で、言い換えればかなりのチャラ男である。



しかし、25才になりだいぶ落ち着いてきたとアボジ(親父)も言ってたが、空港に現れたPJは、正にファッションモデル顔負けの洗礼されたスタイルと落ち着いた大人のムードを醸し出すオルチャン(イケメン)であった。



勿論KYUだって凄くイケてるオルチャン(イケメン)だ!



静のKYUと動のPJ、全く正反対の性格だからうまくいくとアボジ(親父)は言っていた。



このユニット【ORJANG】、これから楽しみである。



その3日後、韓国のSeoul Entertainment Music、略してSEMプロダクションから遣ってきたユニット、【Gold Soldier】
と言うのを略して【G-sLd.】と言う。



何がgoldかと言うと、二人とも名字が金(キム)と言う、ただそれだけの話である。



金 敏貞(キム・ミンジョン)氏と、金 大壽(キム・テス)の二人である。



スタイルはなかなか良い。



顔もまあまあだ。



問題は歌唱力と、パフォーマンス力がどのくらいのレベルかと言うのが重要である。


俺は、都内にあるSEMプロダクションと業務提携している熊川企画が所有するスタジオに偵察に行った。



勿論特殊能力を封印している指輪を外し、力を解放して俺の存在が誰にも気付かれない様にしての潜入である。



だが、そこまでしなくても、全く相手にならないほど、新星MUSICの新ユニット【ORJANG】は、凄かった。




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