CHANCE 2 (後編) =Turbulence=
ソナは、そんな俺のアボジ(親父)を凄いと言う。
結婚してから26年間ラブラブなんて、羨ましいって憧れているそうだ。
それより今は本社の方を何とかしなきゃ!
「じゃあ、来年にはKYUがソラ(俺の妹=本名ハヌル)と結婚するんだから、オムニ(お袋)と一緒に韓国で暮らしたら!?」
『そっかぁ!
その方法が有ったかぁ!
あいつと結婚したら、ハヌルちゃんも頻繁に韓国に来るだろうし、チャンスは今でも良く韓国に来てるから、いつでも会えるなぁ。』
「そうでしょう!?
アボジ(親父)、そうしましょう。
そのように話しておけば、後半年や1年くらいは、重役達も大人しくしてるでしょ。」
『チャンスオッパ、じゃあ日本支社をオッパがトップで遣るの!?』
「まさか!
ちゃんと支社は守っていくけど、今は支社長の李さんも居るし、白川GMだって居るから問題ないよ。
アボジ(親父)の経営理念を分かっている人達だし、元常務の張(チャン)さんだって、最高顧問として、いつも俺の相談に乗ってくれてるから、アボジ(親父)は安心して、本社で目を光らせておいてくれって事。
だから、忙しくてソナに会えないなんて事には、そんなにしょっちゅうならないよ。」
『しょっちゅうはならないって事は、時々はなるって事かぁ‥‥‥はぁ~!』
「まぁ、こればっかりはしょうがないじゃん。
ソナが、大学を卒業したら新星MUSICに入って、早く俺をサポートしてくれれば、それだけ二人の時間も作れるじゃないか。」
『まぁ、うちの娘が新星MUSICに入ったら、常務夫人としてノンビリ過ごすって訳にはいかなさそうね!』
「オムニム(御義母さん)、それでもちゃんと大事にしますし、できる限り時間を作って尽くしますから、心配しないで下さいね。」
『心配なんてしてないわよ。
バカップルって言われるくらい仲が良いじゃないの!』
「ハハハ! バカップルですか‥‥そんな風に映ってますか?」
『親子共々バカップルよ!』
「エミ氏、ひどいですよバカップルは、ハハハ!」
『ヒョンジュ氏は気付いて無いだけですよ自分の事を!』
「アボジ、オムニム(御義母さん)と仲が良いですね。」
昔の事を知っているから、ちょっと冷やかしてみた。
『ホントだねオッパ!!
うちのオンマ(ママ)とチャンスオッパのアッパ(パパ)って、なんか凄く仲が良いね。』
その一言にソナのお袋さんも、うちのアボジ(親父)もギクッ!と反応したよ。