CHANCE 2 (後編) =Turbulence=
『アナウンサーですか?
どんな方ですか?』
「アナウンサーとしては、中堅クラスです。
身長は168cm程で、スタイル抜群、小顔でエキゾチックな顔をしています。
基本的にはロックが大好きな女性ですが、アジアの民族音楽やクラシックにも詳しい人です。
性格は明るくて、いつも弾けています。」
『もしかして、Seijiさんのアシスタントをしている小柳アナですか?』
「そうです。
彼女なら、番組的に問題ないんじゃないですか?」
『そうですね!
彼女のスケジュールが合うのなら、こちらから是非ともお願いしたいですね。』
「桧山マネージャー、彼女のスケジュールはどうですか!?」
『何で俺に聞くんだよ!?』
「だって、桧山マネージャーと小柳アナって、何時も一緒に居るじゃないですか?
だから、彼女のスケジュールの空きは知っているのかと思って!」
『…、まぁ…確かに…知っているけど、これには別に…ふ…深い意味は無いからな!』
「俺、別に何も言って無いですよ。
まるで、深い意味が有るみたいに聞こえてきますよ。」
『エ~ッと、小柳アナのスケジュールは、ミュージックハウスの収録が、今年度から火曜日になっているのと、ケーブルテレビで生の情報番組が(月)~(金)の帯で有るのと、バラエティー番組のアシスタントが、収録が金曜日だし、ラジオ番組の進行係が水曜日だから、土曜日は空いていますね!』
「さすが桧山マネージャー!
杏奈さんの事は、全てインプットされてるよ~ん!
凄いにゃ~!」
『森本君(ジョージ)、何か言ったかい?』
「……言って無いよ~ん…。」
『それでは、会社の部長と相談して、彼女のスケジュールを押さえておきますので!』
「それで、いつから収録が始まるんですか?」
『再来週の土曜日からお願いしたいんだけど、大丈夫ですか?
君達は毎日忙しいから、早めにスケジュールを押さえて貰いたくて、企画書が上がって直ぐに来たんですよ。』
「特番の予定も、ライブの予定も入って無いので、大丈夫だとは思いますが、スケジュールに関しては桧山マネージャーと相談して下さい。」
『分かりました。
それでは、今日のところはこれで失礼致します。
それでは、ちゃんとしたスケジュールは、桧山さんに伝えておきます!』