CHANCE 2 (後編) =Turbulence=
俺が、竹中早紀と浅田マネージャーの3人で、1階のラウンジで時間を潰していたら、XYZのメンバー全員がやって来た。
『チャンス、何してるのら~!?』
「あれ?
ジョージ達こそ、メンバー全員で何してるんだい!?」
『19時まで仕事の空きが有るから、桧山マネージャーとKYUを誘ってカラオケにでも行こうかなぁって!』
「俺達も、これからカラオケ行くんだ。」
『エ~ッ!?
早紀ちゃんも一緒に?
チャンス、ズルいぞ。
俺達も一緒に連れてけよ~!』
「関東TVの堺Pも来るけど良いかい!?」
『良いぜ。』
「じゃあ、俺の車なら8人乗りだから、一緒に行こうか!」
『俺は、アイアン・メイデンを歌いまくるぜ~!』
「…………。」
『僕も、ピを久々に歌いたいなぁ。』
って!
毎日、あれだけ歌って、まだ歌いたいんだKYUは!
ジョージなんか、携帯電話のメモリーに、歌いたい曲をリストアップしてるし!
やっぱり皆、音楽が好きなんだよなぁ。
って、俺も久々に超新星の歌でも歌うか。
彼等の歌って、なかなか面白いんだよなぁ……。
って!
今日のメインは、竹中早紀だって!
皆、彼女の歌声を聴いたら、度胆を抜かすだろうな。
渋谷の新星GTSに着いて広い部屋を取って貰った。
1時まで、まだ少し時間あるな。
「川野店長、1時に関東TVの堺さんて方が2~3人で来るから、俺等の部屋に案内してくださいね。」
『分かりました高山常務。』
「フリードリンクで3時間ヨロシク。」
『かしこまりました。』
トップは、KYUのハングルソングから
フィソンの
サラソド・チュゴソド
で、盛り上がった。
この曲を聴く度に、ドラマ《風の国》を思い出すぜ。
主題歌になった上に、レコーディングしたのが、うちの本社なんだもんなぁ。
そうこうしていると、堺Pが3人でやって来た。
「いらっしゃい堺P。
XYZのメンバーが付いて来ちゃいました。」
『大丈夫ですよ。
紹介しよう。
こちらの女性が、ボイストレーナーのアリサ。
こちらの人は、皆さんご存知ですよね!』
「ハイ。って!
Seijiさん!
なんで来たんですか?
忙しいでしょう?
ってか、いつ日本に帰って来たんですか?」