CHANCE 2 (後編) =Turbulence=
「着信履歴は…、
会社から1件
テジュンが10件
ジョージが3件
ケントが5件
KYUから1件
桧山マネージャーから11件…
やっぱ、桧山マネージャーから電話しておかなきゃな!」
ピッ ピッ ピッ
トルルル トルルル
「もしもし、マネージャー、チャンスです。」
『やっと連絡してきたか!
チャンス君、今何処にいるんだい!?』
「本郷のマンションですけど。」
『テレビのニュースは、もう観たか!?』
「ハイ。
さっき観ました。」
『新星MUSICに、じゃんじゃん電話が入って、パンク状態だよ!
テジュン君の妹さんは!?』
「ソナなら、今俺と一緒にいます。」
『そうか!
今日の雑誌の取材は、3社とも中止にしたから。
今、XYZのメンバーがそっちに向かっているから。』
「エ~ッ!
ちょっと待ってくださいね。
ソナ、メンバーが全員でこっちに向かっているから、早くシャワー浴びて着替えとかなきゃ。」
『わかったオッパ。』
「もしもし、すみません桧山マネージャー。
それで李支社長は何か言ってましたか?」
『別に恋愛は自由だから、構わないし、XYZの宣伝になるから、いちいち気にするなって言うのが李支社長の意見だ。
でも、テジュン君の妹さんは芸能人じゃないのに、迷惑かけてしまった。
出来る限りのガードをすると言っているんだ。
これ以上、彼女に迷惑はかけられ無いからな!』
「分かりました。
今は、夏休みだから問題ないと思いますが、2学期が始まっても落ち着かないようなら、学校への送迎をお願いします。」
『あぁ。もちろんだ。
そこらへんのところは考えてあるから、心配しなくても良いよ!』
「有り難うございます。」
『それでだ、とりあえず夕方くらいに、二人で新星MUSICに着て貰いたいと、白川GMが言ってるから。
今後の打ち合わせをしたいと言ってるから。』
「分かりました。」
『それじゃあ、そう言う事で。
とにかく、変な誹謗・中傷で、事がややこしくなっても困るから、良い方法を考えような!』
「了解しました。
それでは、失礼致します。」
俺は、電話を切って寝室に戻って着替えた。
ちょうどソナがシャワーから出て着て、髪をドライヤーで乾かしていた。