CHANCE 2 (後編) =Turbulence=
『まぁ、それは仕方ないだろうなぁ!
あまりしつこかったら、全部話せば!?』
「それは、最悪の場合だけどな!
とりあえず、新星MUSICに顔出さないといけないな!
ソナ、外の様子はどう?」
『まだ結構たくさん居るよ!
オッパ、どうする?』
「まぁ、外に居る報道陣は気にしなくって良いよ!
そろそろ新星MUSICに行くから、ソナも準備して!」
『は~い!』
と言いながら奥の部屋に消えて行った。
「テジュン達も、一緒に行くだろう!?」
『あぁ!』
「じゃあ、ちょっと表通りの報道陣を追っ払うか!
テジュン、俺のキャップとサングラスをして、助手席にはケントがソナのハットをかぶって俺の車で新星MUSICの方に向かって走ってちょっと先に在るコンビニに入ってくれるかい!?
報道陣達、ビックリするだろうなぁ!
その頃には、俺達はここから脱出した後って作戦で!」
『分かった!、
じゃあ準備出来たら出発しようぜ!
俺達も、チャンス達が無事脱出出来た頃に会社に向かうよ!
会社でちゃんとした話しを決めようぜ!』
「分かった!
俺とソナは、テジュンの車で皆んなと向かうから、これが俺の車のキーな!」
『じゃあ、これが俺のキー。』
俺は、皆んなと一緒に地下駐車場に向かい、車に乗り込んだ。
ジョージの運転する車の後部座席にソナと一緒に座り、スモークの掛かった窓ガラスの外を見た。
まずは、テジュンの運転する車が駐車場を出て、報道陣が一斉に車を囲んでいるのが微かに見えた。
ユックリと報道陣を掻き分け、新星MUSICの方向に有るコンビニに向けて走り出し、その後を報道陣の車も追いかけていった。
1分程した後、俺たちは会社に向けてスタートしたが、後を追って来る車は1台も無かった。