CHANCE 2 (後編) =Turbulence=
『よぉ!
チャンス、大変だったな。
まぁ、お前は社長の息子だから、いずれはこの新星MUSICの後を継いで経営にまわるんだから、心配はしてないがな!』
「李支社長、相変わらず口厳しいですね!」
『で、お前はどうしたい!?
ソナちゃんとのことを公表するか?
それとも、もう少し伏せておきたいか!?』
「そうですね……今は、まだ伏せておいたほうがソナの為には良いでしょうね!
無粋な報道陣の餌食にはされたくありませんから。
彼女は、どっちでも良いわよ!なんて言ってますけど、プライベートが無くなってしまうと、最終的には彼女が嫌な思いをしてしまいますから。」
『そうだな!
じゃあ、どう対処しようかなぁ……
一緒にいたのはソラちゃんってことにするか!?』
「それはちょっとぉ……
まるで俺がシスコンみたいに思われるのは辛いしなぁ…
でも、それしか方法が無さそうですよねぇ!?」
『そうだな!
芸能界の人間でも、チャンスとソナちゃんが付き合っているのを知っているのは、差ほど居ないし、ましてやファンの人達は知らない事だから、妹と遊びに行ってたって言えば、信じてくれるだろうよ!』
『チャンスは何処に行くにも、そのままで行くから、皆んな気が付くのら!
おいらやテジュンやケントみたいに変装すればバレないのだじょ〜!』
「そうだな!
気を付けるよ。」
『じゃあ、明日の夕方新星MUSICの大会議場で記者会見でもするか!
今日の内に各報道関係者にFAXを流しておくから、チャンスは原稿を作っておけよ!
アッ、因みにだけど、社長からは、
好きにしろ!
って伝言を今朝貰ったから。』
「相変わらずのアボジ(親父)だな。
分かりました。メンバー全員で会見するんですか!?」
『いや!
俺とチャンスと白川GMの3人でだ!』
『チャンス、頑張れよ!』
『上手く誤魔化すのらじょ〜!』
マッタク…
ケントもジョージも人事だと思って、気楽な事言ってくれるよなぁ!