CHANCE 2 (後編) =Turbulence=






桧山マネージャーのナイスフォローで、機嫌を良くした本堂さん。


俺達はいつもの2階の部屋へ!


彼女達は、その隣の部屋をラストまでレンタルした。


最初は、彼女達の部屋に全員入って、彼女達の演奏を聴くことにした。


最初にBye-Bye Boy!だ。


歌詞の内容は、


わたし達は イケてる女性
ガキっぽい男の子じゃ
満足出来ない
男を磨いて 出直して来なさい
じゃないとわたしはバイバイするよ
大人の恋がしたいから

みたいな感じだ。


それをハングル語バージョンと日本語バージョンで歌う事になってる。


演奏が始まって直ぐに違和感が!


一人一人の演奏は確かに上手い!


でも一体感が感じられない。


これって、お互いがお互いをライバル視してるときに起きちゃうんだよな。


XYZのメンバー全員、同じように感じたのだろう。


かなり深刻な面持ちになっている。


俺達は隣の部屋に戻って、話し合った。


やはり皆、同じ事を感じ取っていた。


そこで、皆で話し合って彼女達を隣の部屋まで来て貰った。


「みんな、これから俺達が演奏するから聴いてみて、感想を聞かせてほしい。」


『どうしてですか!?』


「これからのあなた達の参考に成ると思うからだよ。」


『分かりました。』


俺達は、先ほど彼女達が演奏していたように自己主張しまくりの演奏をした。


「俺達の演奏どうでしたか?」


『参考に成らないほど、酷い演奏です!

XYZって、こんな低いレベルだったんですね!』


「そう感じたのかい!?

じゃあもう一度聴いてみてくれ!」


今度は、俺達の最高の演奏をして聴かせた。


『スゴイ!

さっきとは比べ物に成らないほど素敵でした!

かなり練習されたんですよね!?』


「いいや!

俺は、アレンジしたからこの曲を知っていたけど、他の皆はさっき演奏していたのを初めて聴いただけだよ。」


『さっきって10分程演奏しただけで、こんなに凄い演奏が出来ちゃうんだ!

でも最初に演奏した時は酷かったのはどうしてですか!?』
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