CHANCE 2 (後編) =Turbulence=
「最初に演奏したのは、君達の真似をしてみたんだよ!
酷かっただろ!?」
『わたし達の演奏!?
こんなに酷かったですか!?』
「気が付かなかったのかい!?
いかに人の演奏を聴いて無いかが伺えるよ!
韓国に居たときに5人で合わしての練習って、毎日ちゃんと遣ってたのかい!?」
『……………』
「やはり遣ってなかったみたいだな!
だから、さっきみたいにバラバラな演奏になるんだよ。
これからは、このメンバーで遣っていくんだから、もっと人の演奏を聴いて、ちゃんとそれぞれの音を体で感じ、ボーカルが気持ち良く歌えるように演奏しなきゃ!
プロ意識を持って練習していくように!
良いですね!?」
『ハイ!!』
「それじゃあ、自分達の部屋に戻って練習再開して下さい!」
彼女達は、かなり落ち込んだ様子で俺達の部屋から出て行った。
『チャンス、KYUに通訳して貰って聴いていたけど、厳し過ぎなんじゃないのかい!?』
「いや、あれくらい厳しく言って置いた方が、最終的には彼女達の為になるんだよ。」
『何か、チャンスが本堂さんとダブって見えたよ~ん!』
「ハハハハ…まさかぁ!」
『ところでチャンス、Can you love me?のアンサーソングのバンドスコアって、今持っているのかい!?』
「有るよ。
ちゃんと皆の分もコピーしてるから。
今から遣るかい?」
『勿論!』
「じゃあ、これ!
タイトルは、
Eternally
これは、日本語の歌詞とハングル語の歌詞の2種類有って、ハングル語のタイトルは、
オンジェカジガ…
って言うけど、まっ、一応仮のタイトルだから!」
『B/G♯mコードの曲かぁ…
KYUの声だとちょっと厳しく無いか?』
「今回は、いつものキーより1オクターブ戻さないと無理かもしれないなぁ。
なんせ、KYUはいつも1オクターブ上げて歌っているし、この曲だって俺達の為に作った曲じゃなかったし。」
『大丈夫かもしれませんヒョン(兄貴)!』