CHANCE 2 (後編) =Turbulence=
:




「大丈夫って、どういうことだ?」


『桧山マネージャーが、

(歌手としてトップを目指したいなら、どんなキーの曲も歌いこなさないと無理だぞ!)

って言うから、ボイストレーニングの時、いろんなキーの曲を練習しています。

まだトレーニング中ですので、完璧には無理ですが、頑張って遣ってみます。』


「そうだな!

遣れるところまで遣って、本当に無理なら、1オクターブ下げないまでも、KYUのキーに変調し直すだけだしな!」


『チャンス、ヤッパリハングル語バージョンと日本語バージョンのテンポは変えて演奏するのか?』


「いや、この曲はバラードだから必要ないさ。」


『じゃあ10分したら1度通して合わせてみるか!?』


「OK!」


さすがXYZ!


1通り合わせて演奏しただけで、もう自分達の曲にしちゃってる。


特にKYUは凄い!


無理かもしれないと思っていたけど、1オクターブ上げて歌いこなしていた。


それから何回も繰り返して練習していると、隣の部屋から彼女達が遣って来た。


『その曲が、言ってたアンサーソングですか!?

何か、素敵なメロディーですね!』


「ありがとう。

ところで、どうしたんだい?」


『実は、もう一度わたし達の演奏を聴いて欲しいのですが…… 』


「分かった。直ぐに行くよ!

皆、彼女達がもう一度俺達に聴いて欲しいそうだ!

良いかな?」


『OK!

さっきみたいな事は無いと思うから楽しみだな。』


「まぁ、元々実力は有るんだから、良い演奏を聴かせてくれるだろうな!」


『それじゃあ、最初にBye-Bye Boy!からいきます。』


始まった演奏


遣れば出来る子って言うのは彼女達の事だな。


先ほどとは打って変わって、客前でも出せる程申し分の無い演奏だ!


続いて日本語バージョンでも歌いこなしていた。


発音とかは、もう少し練習が必要だけどね!


そして、Can you love me?を!


この曲のアンサーソングを練習しているXYZのメンバーも、真剣に聴いていた。


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