CHANCE 2 (後編) =Turbulence=
「お疲れさん!
10分休憩した後、ハングル語バージョンをレコーディングしますから!」
スタジオ内の5人は、悲壮感漂わせながら休憩室へ向かって行った!
本堂さんと西条さんと坂田さんは、アボジ(親父)と一緒に喫煙室に入って、何やら話し合っている。
『チャンス、ちょっと!』
俺も呼ばれて喫煙室の中へ入って行った。
「何でしょうかアボジ(親父)?」
『あいつらって、あんなに我が強かったのか!?
まぁ、この世界で生きて行こうって言う奴らは、あれくらい勝ち気じゃ無いと駄目だから良いけど、あんなに反発的な女の子達は初めてだよ!
ところで、今遣ってる曲っておまえが作ったのかい?』
「イイエ、あの曲は作詞作曲は彼女達です。
まぁ私がアレンジしましたが。」
『ヤッパリ!
何かチャンスの書く曲のイメージじゃなかったからなぁ。
これでミリオン狙えるのか!?』
「多分難しいと思います。
だから、私の作った曲と抱き合わせて、それらをハングル語バージョンと日本語バージョンの2パターン収録して、マキシシングルとしてのミリオンを狙っています。
後、私の作った曲には、アンサーソングが有って、それはXYZがマキシシングル発売の1ヵ月後に出るように収録します。
今回、彼女達の曲はネットでの音楽配信はしない予定です。
音楽配信は、彼女達が韓国に戻る1ヵ月前からで予定しています。」
『それには何か理由が有るんだろ?』
「はい、韓国に帰った彼女達を、もう一度日本でも活動させる為です。
韓国に帰ったら、まずは日本で作ったDVDをハングル語バージョンにして韓国で販売します。」
『DVDをか?
コストが合わないだろう?』
「日本と同じ物では赤字になってしまいます。
そこで、ジャケットは同じでも、中にはミニ写真集とかライナーズノートは入れません。
DVDの中に別撮りした静止画とかをオマケみたいな感じで入れてしまうんです。
ケースも、日本で販売するシッカリした物じゃ無くても、薄くて軽い素材のにすれば、コストの件はクリア出来ると思います。」